年金受給者がお金を借りる方法|年金担保貸付に代わる8つのシニア向け融資を比較

年金受給者がお金を借りる方法

「年金だけでは急な出費に対応できない…」
「年金担保貸付が終了した今、どこで借りればいいの?」

2022年3月に年金担保貸付制度が廃止されて以降、年金受給者の資金調達手段は大きく変わりました。しかし年金受給者でも利用できる借入方法は8つ以上あり、目的・金額・スピードに応じて最適な手段を選べます。

この記事では、年金担保貸付の代替手段を金利・条件で徹底比較し、年金額別の借入可能額シミュレーションや審査通過のコツまで網羅的に解説します。

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目次

年金担保融資制度は令和4年3月に廃止|背景と代替手段

年金担保融資制度廃止

年金担保融資制度とは|廃止前の概要

年金担保融資制度とは、老齢基礎年金や老齢厚生年金などの公的年金を担保にしてお金を借りられる制度です。独立行政法人福祉医療機構が運営しており、以下のような特徴がありました。

融資対象者 年金受給者(老齢基礎年金や老齢厚生年金などの公的年金)
利用目的 医療費や介護費用、住宅の修繕費など生活に必要な資金に限定
融資限度額 10万円~200万円の範囲内
金利 年2.8%(固定金利)
返済方法 年金支給時に一定額を差し引く形で返済
年金担保融資制度の概要

なぜ廃止されたのか|3つの問題点

年金担保融資制度は便利な反面、以下の3つの問題点が指摘されていました。

  1. 生活費の圧迫:年金支給時に返済額が天引きされるため、年金のみで生活する受給者の生活費が不足するケースが多発
  2. 返済能力の低下リスク:利用者の高齢化に伴い、返済不能となるリスクが年々増大
  3. 多重債務の温床:年金担保で借りた資金を別の借金返済に充てる「自転車操業」が社会問題化

これらの背景から、令和4年(2022年)3月をもって新規申込を終了しました。現在は年金を担保とした貸付は法律で一切禁止されており、年金受給権を担保にした融資の勧誘はすべて違法です。

年金担保融資制度廃止に関する詳細は、厚生労働省の年金担保貸付制度終了のご案内をご覧ください。

廃止後の代替手段|年金受給者が使える3つのカテゴリ

年金担保貸付制度の廃止後、年金受給者の借入手段は大きく3つのカテゴリに分類できます。

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カテゴリ 具体的な手段 金利の目安
公的制度 生活福祉資金貸付制度
不動産担保型生活資金
無利子~年1.5%
金融機関のローン シニア向けローン・カードローン
リバースモーゲージ
年1.4%~18.0%
その他 生命保険の契約者貸付
ゆうちょ貯金担保自動貸付・質屋
年0.25%~(保険・ゆうちょ)
年金担保貸付の代替手段3カテゴリ

次の章では、それぞれの借入方法を金利・年齢制限・審査の有無で詳しく比較します。

年金受給者がお金を借りる9つの方法を徹底比較

年金受給者が利用できる借入方法を9つ紹介します。以下の比較表で、「金利」「年齢制限」「年金のみでの申込可否」「融資スピード」を一覧でまとめました。

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借入方法 金利 年齢上限 年金のみ 融資速度
生活福祉資金貸付制度 無利子~年1.5% 制限なし 2週間~1ヶ月
銀行のシニア向けローン 年3.9%~11.8% 70~75歳 1~2週間
銀行のカードローン 年1.4%~17.5% 65~70歳 最短即日~数日
JAのシニア向けローン 年3.9%~ 75歳 1~2週間
リバースモーゲージ 短プラ+1.0%~ 84歳 2週間~1ヶ月
消費者金融カードローン 年3.0%~18.0% 69~80歳 ~△ 最短即日
生命保険の契約者貸付 年2%~6%程度 制限なし 数日
ゆうちょ貯金担保自動貸付 約定金利+0.25%~ 制限なし 即時
質屋からの借入 月利1%~8%程度 制限なし 即日
年金受給者がお金を借りる方法の比較一覧(◎=年金のみで可能、△=年金以外の収入が必要な場合あり)

ここからは、それぞれの方法を詳しく解説します。

方法①生活福祉資金貸付制度|年金担保貸付の最も正統な代替

生活福祉資金貸付制度

生活福祉資金貸付制度は、厚生労働省が年金担保貸付の代替として推奨している公的な貸付制度です。都道府県の社会福祉協議会が窓口となり、低所得者・高齢者・障がい者世帯の生活安定を支援します。

無利子または年1.5%という金利の低さで借りられるため、金利負担を最小限に抑えたい年金受給者にとって最優先で検討すべき選択肢です。

利用できる対象者

  • 低所得者世帯…世帯全体の収入が一定基準以下で、銀行等からの借入が難しい世帯
  • 高齢者世帯…65歳以上の高齢者が属する世帯
  • 障がい者世帯…身体障害者手帳等の交付を受けた方が属する世帯

資金の種類と貸付条件の比較

生活福祉資金には4つのカテゴリがあり、目的に応じて使い分けます。

総合支援資金

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種類 目的 貸付限度額 貸付利子 保証人
生活支援費 生活再建までの生活費用 月15万円以内
(2人以上世帯は月20万円以内)
保証人あり:無利子
保証人なし:年1.5%
原則必要
住宅入居費 賃貸契約に必要な費用 40万円以内 保証人あり:無利子
保証人なし:年1.5%
原則必要
一時生活再建費 就職支度費・債務整理など 60万円以内 保証人あり:無利子
保証人なし:年1.5%
原則必要
総合支援資金の概要

福祉資金

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種類 目的 貸付限度額 貸付利子 保証人
福祉費 医療費・住宅改修費・介護費など 580万円以内
(用途により異なる)
保証人あり:無利子
保証人なし:年1.5%
原則必要
緊急小口資金 緊急時の一時的な少額費用 10万円以内 無利子 不要
福祉資金の概要

教育支援資金

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種類 目的 貸付限度額 貸付利子 保証人
教育支援費 高校・大学等の就学費用 月3.5万~6.5万円以内 無利子 不要(世帯内で連帯借受人が必要)
就学支度費 入学に必要な費用 50万円以内 無利子 不要
教育支援資金の概要

不動産担保型生活資金

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種類 目的 貸付限度額 貸付利子 保証人
不動産担保型生活資金 居住用不動産を担保に生活資金を借入 土地評価額の70%程度
(月30万円以内)
年3%または長期プライムレートのいずれか低い利率 必要(推定相続人から)
要保護世帯向け 要保護高齢者世帯の生活資金 土地評価額の70%程度
(生活扶助額の1.5倍以内)
年3%または長期プライムレートのいずれか低い利率 不要
不動産担保型生活資金の概要

申込はお住まいの市区町村の社会福祉協議会が窓口です。その他の貸付条件は、厚生労働省の生活福祉資金貸付条件等一覧をご確認ください。

方法②銀行のシニア向けローン|年金収入のみでOK・金利が抑えめ

銀行のシニア向けローン

銀行のシニア向けローンは、年金受給者を明確にターゲットとした専用ローンです。一般的なカードローンと異なり、年金収入のみでも申込可能で、偶数月の隔月返済に対応した商品も多く、年金支給サイクルに合わせた無理のない返済が可能です。

ただし申し込みから融資まで1~2週間かかるため、急ぎの場合は他の手段との併用を検討しましょう。

三十三銀行「シニア向けフリーローン」|偶数月の隔月返済に対応

三十三銀行の「シニア向けフリーローン」は、年金支給月に合わせた偶数月の隔月返済が可能で、年金受給者の返済負担を軽減する設計です。コンビニATMから返済口座への入金もでき、近くに店舗がなくても利用しやすいのが特徴です。

年齢 満60歳以上満75歳以下(完済時満81歳未満)
借入金額 10万円以上300万円以内
金利 年5.8%~11.8%
年金のみ 申込可能
三十三銀行「シニア向けフリーローン」の商品概要

千葉銀行「ちばぎんシニア応援ローン」|年収より返済計画を重視

千葉銀行の「ちばぎんシニア応援ローン」は、審査で「年収の多さ」より「年収に対して無理のない返済プランか」を重視する点が特徴です。年金収入のみでも申込可能で、少額から利用できます。

申し込みは店頭のみですが、銀行員と直接相談しながら手続きできるため、インターネットに不慣れな方でも安心です。

年齢 満60歳以上(完済時満80歳未満)
借入金額 5万円以上100万円以内
金利 年7.95%(変動金利)
年金のみ 申込可能
千葉銀行「ちばぎんシニア応援ローン」の商品概要

中国銀行「シニアの力」|金利年3.9%・使いみち原則自由

中国銀行の「シニアの力」は、金利年3.9%と銀行シニア向けローンの中でも特に金利が低いです。使いみちは原則自由で、生活費・医療費だけでなく旅行や趣味にも活用できます。

年齢 満65歳以上70歳未満(完済時満75歳未満)
借入金額 10万円以上100万円以内
金利 年3.9%
年金のみ 申込可能
中国銀行「シニアの力」の商品概要

方法③銀行のカードローン|Web完結・最短即日融資

銀行カードローン

銀行のカードローンは、年金収入のみでも申込可能な商品が増えており、消費者金融と比べて金利が低いのが最大のメリットです。

ただし年齢上限が65歳前後の商品が多いため、70歳以上の方はシニア専用ローンや消費者金融を検討しましょう。

三菱UFJ銀行「バンクイック」|月1,000円から返済可能

特徴
  • 申し込みはWebで完結
  • 最少返済額は月1,000円から
  • 提携コンビニATM利用手数料0円

三菱UFJ銀行の「バンクイック」は、月々の最少返済額が1,000円からと、年金生活でも無理なく返済できる設計です。Webで申し込みが完結し、提携コンビニATMの手数料も無料です。

年齢 満20歳以上65歳未満
借入金額 10万円以上800万円以内
金利 年1.4%〜14.6%
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の商品概要

りそな銀行カードローン|住宅ローン利用で金利0.5%引き下げ

特徴
  • アプリ申し込みでスムーズに手続きできる
  • りそな銀行の口座がなくても申し込み可能
  • 住宅ローン利用で金利年0.5%引き下げ

りそな銀行カードローンは、スマホアプリで借入残高の確認や繰り上げ返済までスムーズに管理できます。りそな銀行で住宅ローンを組んでいる方は金利が年0.5%引き下げになるのも魅力です。

年齢 満20歳以上66歳未満
借入金額 10万円以上800万円以内
金利 年1.99%〜13.5%
りそな銀行カードローンの商品概要

auじぶん銀行カードローン|70歳未満まで・最短即日融資

特徴
  • 最短即日で融資が可能
  • auIDがあれば最大年0.5%金利優遇
  • 提携ATMでの手数料が無料

auじぶん銀行カードローンは、銀行系でありながら最短即日融資に対応する貴重な存在です。年齢上限が70歳未満と銀行カードローンの中では高めで、65歳以上の年金受給者にも使いやすい設計になっています。

年齢 満20歳以上70歳未満
借入金額 10万円以上800万円以内
金利 年1.38%〜17.8%
auじぶん銀行カードローンの商品概要

方法④JAのシニア向けローン|JA年金口座があれば金利が低い

JAのシニア向けローン

JAバンクでは、JA口座で年金を受給している方専用のシニアローンを各地域で展開しています。銀行のシニア向けローンと同水準の金利が低いで、地域密着型のサポートが受けられます。

JAバンク高知「JAシニアサポート」|年3.9%の金利が低い

JAバンク高知の「JAシニアサポート」は、金利年3.9%と金利が低いで、担保・保証人不要。JA口座で公的年金を受け取っていれば、年金収入のみで申し込めます。

年齢 満60歳以上75歳未満(完済時満80歳以下)
借入金額 10万円以上100万円以内
金利 年3.9%
JAバンク高知「JAシニアサポート」の商品概要

JAバンク山口「JAシニアフリーローン」|生活資金全般に対応

JAバンク山口の「JAシニアフリーローン」は、負債整理・投機的資金を除く幅広い生活資金に利用可能です。担保・保証人不要で、山口県内のJA窓口で相談しながら手続きできます。

年齢 満60歳以上75歳未満(完済時満80歳以下)
借入金額 10万円以上100万円以内
金利 変動金利
JAバンク山口「JAシニアフリーローン」の商品概要

JAで年金を受給している方は、お近くのJAでシニア向けローンの取扱いを確認してみましょう。

方法⑤リバースモーゲージ|持ち家を担保に生活資金を確保

リバースモーゲージ

リバースモーゲージとは、自宅を担保にお金を借り、返済は契約者の死亡後に自宅の売却代金で一括返済する仕組みです。生きている間は元金の返済が不要(利息のみ支払い)なため、月々の負担が非常に軽い点が最大のメリットです。

ただし以下の点に注意が必要です。

  • 不動産価格の下落リスク:担保評価額の見直しにより借入枠が縮小する可能性
  • 長寿リスク:想定以上に長生きした場合、融資限度額に達する可能性
  • 相続への影響:自宅が売却されるため、家族との十分な話し合いが必要

みずほ銀行「みずほプライムエイジ」|最大2億円まで借入可能

特徴
  • 自宅があれば申し込める
  • 保証人不要
  • 老人ホームへの入居保証金などに利用可能

みずほ銀行の「みずほプライムエイジ」は、満55歳以上から利用できるリバースモーゲージ型ローンです。借入金額は1,000万円以上2億円以内と大型で、老人ホーム入居保証金や自宅の大規模リフォームにも対応できます。

年齢 満55歳以上
借入金額 1,000 万円以上2億円以内
金利 短期プライムレート+年 1.5%
みずほ銀行「みずほプライムエイジ」の商品概要

静岡銀行「かがやき」|返済は利息のみ・ノンリコース型

特徴
  • 保証人不要
  • 資金用途自由
  • 毎月の支払いは利息のみ

静岡銀行の「かがやき」は、毎月の返済が利息のみで済むリバースモーゲージです。原則として自宅の売却代金が借入残高に満たない場合でも不足分の返済義務がないノンリコース型のため、家族に負担がかかりません。

年齢 満50歳以上80歳未満
借入金額 300万円以上1億円以内
金利 短期プライムレート+年 1.0%
静岡銀行「かがやき」の商品概要

東京スター銀行「充実人生」|マンションも担保OK

特徴
  • 戸建てもマンションも対応
  • 資金用途自由
  • 毎月の支払いは利息のみ(利息あり型)

東京スター銀行の「充実人生」は、戸建てだけでなくマンションも担保にできる貴重なリバースモーゲージです。年齢上限84歳と高く、他行で年齢制限にかかった方にも対応できます。

年齢 満55歳以上84歳以下
借入金額 300万円以上1億円以内
金利 短期プライムレート+年 1.95%〜2.95%
東京スター銀行「充実人生」の商品概要

方法⑥消費者金融のカードローン|即日融資・年金のみ対応あり

消費者金融カードローン

消費者金融のカードローンは、最短即日で融資を受けられるスピード感が最大のメリットです。ただし「年金のみで申込可能か」は各社で対応が異なるため、事前に確認が必要です。

スクロールできます
消費者金融 年金のみで申込 年齢上限 無利息期間
レイク 可能 70歳 最大365日間
ベルーナノーティス 可能 80歳 14日間
プロミス 不可(年金以外の収入が必要) 74歳 最大30日間
アコム 不可(年金以外の収入が必要) 72歳 最大30日間
アイフル 不可(年金以外の収入が必要) 69歳 最大30日間
大手消費者金融の年金受給者対応状況

レイク|年金のみOK・最大365日間の無利息期間

特徴
  • 年金収入のみで申込可能
  • Web申込で最大365日間無利息
  • 最短15分で融資可能

レイクは大手消費者金融の中で唯一、年金収入のみでも申込可能と明言しています。Web申込なら最大365日間の無利息期間が利用でき、短期間の借入であれば利息負担をゼロに抑えられます。

年齢 満20歳~70歳
借入金額 1万円~500万円
金利 年4.5%~18.0%
レイクの商品概要

ベルーナノーティス|80歳まで申し込み可能

特徴
  • 80歳まで申し込み可能
  • 年金収入のみでOK
  • 電話サポートが充実

ベルーナノーティスは80歳まで申し込み可能と、消費者金融の中で最も年齢上限が高い商品です。年金収入のみでも申し込めるため、70歳以上の年金受給者にとって貴重な選択肢です。

充実した電話サポートがあり、Web操作に不慣れな方でも電話で申し込みから返済相談まで対応してもらえます。

年齢 満20歳~80歳
借入金額 1万円~300万円
金利 年4.5%~18.0%
ベルーナノーティスの商品概要

プロミス・アイフル|年金以外の収入があれば利用可能

プロミスやアイフルは年金のみでの申込は不可ですが、パートやアルバイトなど年金以外の収入があれば申し込めます。即日融資に対応しており、急な出費への対応力は抜群です。

スクロールできます
プロミス アイフル
年齢 満18歳~74歳 満20歳~69歳
金利 年2.5%~18.0% 年3.0%~18.0%
限度額 500万円 800万円
融資速度 最短3分 最短18分
無利息期間 最大30日間 最大30日間
プロミスとアイフルの商品概要比較

方法⑦生命保険の契約者貸付|審査不要・保障を維持したまま借入

生命保険の契約者貸付

生命保険の契約者貸付は、加入中の生命保険の解約返戻金を担保にお金を借りる仕組みです。年齢制限・収入要件・信用情報の審査が一切不要で、保険契約が有効であれば誰でも利用できます。

借りられる金額は解約返戻金の70%~90%程度で、金利は年2%~6%程度と消費者金融と比べて大幅に低く設定されています。保険を解約せずに資金調達でき、保障はそのまま継続されます。

ただし以下の注意点があります。

  • 利息が複利で増加するため、返済が遅れると借入額が膨らみやすい
  • 借入額+利息が解約返戻金を超えると保険契約が失効し、保障を失うリスクがある
  • 掛け捨て型の保険は対象外(解約返戻金のある終身保険・養老保険・学資保険などが対象)

方法⑧ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付|審査不要・即時借入

ゆうちょ銀行の「貯金担保自動貸付」は、担保定額貯金や担保定期貯金を担保に、自動的に融資を受けられる仕組みです。

通常貯金の残高を超える払い戻しをした際に、不足分が自動的に貸し付けられます。審査不要・年齢制限なし・即時利用可能で、年金受給者にとって最もハードルが低い借入方法の一つです。

対象者 担保定額貯金または担保定期貯金の預入者
借入限度額 貯金額の90%(1口座あたり300万円まで)
金利 担保定額貯金:約定金利+0.25%
担保定期貯金:約定金利+0.5%
貸付期間 貸付日から2年間
審査 不要
ゆうちょ銀行「貯金担保自動貸付」の概要

返済は通常貯金に預入するだけで自動的に返済されます。返済回数や1回あたりの金額に制限がないため、余裕があるときに多めに返済することも可能です。

方法⑨質屋からの借入|審査不要・即日現金

質屋からの借入

質屋は、品物を担保に即日で現金を借りられる方法です。年齢制限・審査・信用情報の確認が一切不要で、価値のある品物さえあれば誰でも利用できます。

時計・宝石・ブランドバッグなどを預け入れ、期日内に元金と利息を返済すれば品物が戻ります。返済できない場合は品物が質屋の所有となり(質流れ)、その時点で返済義務がなくなるため、借金が残るリスクがありません。

ただし金利は月利1%~8%(年利換算12%~96%)と高めのため、あくまで短期間の利用に限定しましょう。

年金額別・借入可能額シミュレーション

年金受給者がカードローンを利用する場合、総量規制(年収の3分の1まで)により借入可能額に上限があります。以下の表で、年金額ごとの借入可能額の目安を確認しましょう。

※銀行カードローンは貸金業法の総量規制の対象外ですが、自主規制により同等の基準を設けている場合があります。

スクロールできます
年金の種類 月額(目安) 年収換算 総量規制上の
借入可能額
無理のない
月額返済額
国民年金のみ
(満額)
約6.9万円 約83万円 約27万円 5,000円~1万円
厚生年金
(女性平均)
約10.7万円 約128万円 約42万円 1万円~2万円
厚生年金
(男性平均)
約16.7万円 約200万円 約66万円 1.5万円~3万円
夫婦合算
(モデル世帯)
約23.3万円 約280万円 約93万円 2万円~4万円
年金額別の借入可能額シミュレーション(2025年度年金額に基づく)

返済額の目安

一般的に、毎月の返済額は手取り収入の20%以内に収めることが望ましいとされています。例えば厚生年金(男性平均)の場合、月16.7万円の20%は約3.3万円が返済の上限目安です。

ただし年金受給者は医療費や介護費用など予期せぬ出費が発生しやすいため、返済額は手取りの10%~15%程度に抑えるのが安全です。

年金受給者が審査に通りやすくなる5つのポイント

年金受給者が審査に通りやすくなるポイント

年金以外の安定収入を確保する

審査で最も重視されるのが、安定した収入の有無です。年金収入に加えて以下の収入源があれば、審査通過率が大幅に向上します。

  • パート・アルバイト収入:月数万円でも「安定した継続収入」として評価される
  • 不動産収入:家賃収入は安定性が高く評価されやすい
  • 個人事業収入:確定申告をしていれば収入証明として利用可能

一方で、フリマアプリでの売上やオークション収入などの一時的な収入は、審査では考慮されないことがほとんどです。

融資希望額は必要最低限にする

融資希望額を必要最低限に設定することも、審査通過の重要なポイントです。希望額が大きいほど審査基準が厳しくなり、通過率が下がります。

必要な金額に絞ることで、審査担当者に現実的な返済計画を示すことができ、信用度が高まります。

他社借入を整理してから申し込む

すでに他社で借入がある場合、可能な限り完済または残高を減らしてから申し込むことで審査に有利になります。特に消費者金融は総量規制(年収の3分の1まで)があるため、他社借入額が多いと新規の借入が制限されます。

年金のみOKの商品を選ぶ

年金以外の収入がない場合は、「年金のみで申込可能」と明記している商品を選ぶことが鉄則です。年金を安定収入として認めていない会社に申し込むと、そもそも審査の土俵に上がれません。

本記事で紹介した中では、レイク・ベルーナノーティス・バンクイック・auじぶん銀行・シニア向けローン各商品が年金のみでの申込に対応しています。

必要書類を事前に準備する

年金受給者が申し込む際には、通常の本人確認書類に加えて年金関連の書類が求められます。以下のいずれか1点を事前に用意しておきましょう。

  • 年金証書
  • 年金振込通知書(年金振込(支払)通知書)
  • 公的年金等の源泉徴収票

年金受給者がお金を借りるときの注意点

注意点
  • 借入の目的を明確にし、最適な手段を選ぶ
  • 返済額は年金受給額の10%~15%以内に抑える
  • 家族や周囲と相談する(特にリバースモーゲージ)
  • 「年金を担保にする」という勧誘は違法

借入の目的を明確にし、最適な手段を選ぶ

借入の目的によって最適な方法は異なります。以下の目安を参考に、自分に合った手段を選びましょう。

  • 生活費の補填→ まず生活福祉資金貸付制度の利用可否を確認
  • 急な医療費(数万円規模)消費者金融の無利息期間を活用し、年金入金後に一括返済
  • 住宅の修繕(数十万円~)シニア向けローンJAのシニアローンで金利が低い借入
  • 老後の大型資金(数百万円~)リバースモーゲージで自宅を活用

返済額は年金受給額の10%~15%以内に抑える

年金受給者が借入をする際は、毎月の返済額を年金受給額の10%~15%以内に抑えることが重要です。

例えば厚生年金を月16万円受給している場合、毎月の返済額は1.6万円~2.4万円以内が安全圏です。医療費などの予期せぬ出費に対応できるよう、余裕を持った返済計画を立てましょう。

家族や周囲と相談する

借入の前に家族や信頼できる人と相談することを強くおすすめします。

特にリバースモーゲージは相続に直結する問題です。家族に知らせずに借入を進めると、後々トラブルの原因になりかねません。また、家族に相談することでより良い解決策が見つかることもあります。

「年金を担保にする」という勧誘は違法

2022年3月の年金担保貸付制度終了後、年金受給権を担保とした融資は法律で全面禁止されています(国民年金法第24条、厚生年金保険法第41条)。

「年金を担保にお金を貸します」「年金証書を預けてください」といった勧誘はすべて違法な闇金融です。絶対に利用しないでください。

年金受給者がお金を借りる際のQ&A

Q&A

年金受給者がお金を借りる際のよくある質問にお答えします。

  • 保証人がいなくてもお金は借りられる?
  • 金利を抑えるにはどうすればいい?
  • お金を借り入れたことが家族にバレない方法は?
  • 障害年金・共済年金のみでもお金を借りられる?
  • 借りたお金が返せないと年金が止められる?

保証人がいなくてもお金は借りられるのか

保証人不要で借りられる商品は多数あります。銀行・消費者金融のカードローン、シニア向けローン、生命保険の契約者貸付、ゆうちょの貯金担保自動貸付、質屋はいずれも保証人不要です。

生活福祉資金貸付制度は原則として連帯保証人が必要ですが、保証人がいなくても年1.5%の金利で利用可能です(緊急小口資金は保証人不要・無利子)。

金利を抑えるにはどうすればいいのか

金利を抑えるなら、以下の優先順位で検討しましょう。

  1. 生活福祉資金貸付制度(無利子~年1.5%)
  2. ゆうちょ貯金担保自動貸付(約定金利+0.25%~)
  3. 生命保険の契約者貸付(年2%~6%)
  4. 銀行のシニア向けローン・JAローン(年3.9%~)
  5. 銀行カードローン(年1.4%~14.6%)

ただし公的制度や保険・ゆうちょは融資までに時間がかかるため、急ぎの場合は消費者金融の無利息期間を活用して実質的な金利負担を抑える方法もあります。

お金を借り入れたことが家族にバレない方法はあるのか

銀行や消費者金融でお金を借りた場合、基本的にその事実が家族に知られることはありません。契約・返済のプライバシーは厳重に保護されています。

ただし以下の場合に発覚するリスクがあります。

  • 返済を延滞した場合:督促の郵便物や電話が届く可能性
  • カードや契約書が見つかった場合:郵送物をWebレスにできるサービスを選ぶ

家族に知られたくない場合は、在籍確認の電話が原則不要で、郵送物なしのWeb完結型サービスを選びましょう。

障害年金・共済年金のみでもお金を借りられるのか

障害年金や共済年金を受給している場合、公的年金の受給であれば申込自体は可能な商品が多いです。ただし審査通過率は老齢厚生年金と比べて低くなる傾向があります。

審査通過率を高めるには、パート・アルバイトなど年金以外の安定収入を確保しておくことが有効です。

借りたお金が返せないと年金が止められるのか

返済が滞っても年金が止められることはありません。国民年金法第24条・厚生年金保険法第41条により、年金受給権の差し押さえは法律で禁止されています。

年金は国民の最低限の生活を保障するライフラインであるため、債務整理をした場合でも年金の受給には影響しません。ただし返済不能に陥った場合は信用情報に記録が残るため、早めに法テラスや弁護士に相談しましょう。

まとめ|年金受給者でも最適な借入方法は見つかる

年金担保貸付制度が廃止された現在でも、年金受給者が利用できる借入方法は数多くあります。

最後に、状況別のおすすめ借入方法をまとめます。

スクロールできます
あなたの状況 おすすめの借入方法
とにかく金利を抑えたい 生活福祉資金貸付制度(無利子~年1.5%)
今すぐお金が必要 消費者金融カードローン(レイク・ベルーナノーティス)
年金だけで金利を抑えて借りたい 銀行シニア向けローン・JAシニアローン(年3.9%~)
持ち家を活用したい リバースモーゲージ
審査なしで借りたい 生命保険の契約者貸付・ゆうちょ貯金担保・質屋
状況別おすすめの借入方法

大切なのは、自分の年金額・必要金額・返済能力に合った方法を選ぶことです。焦って高金利の商品に手を出すのではなく、まずは公的制度や金利が低い商品から順に検討してみてください。

年金受給者でもカードローンを利用できる?

年金収入のみでも、一部のカードローン(レイク・ベルーナノーティスなど)は年金を安定収入として認めています。ただし大手消費者金融は年齢上限があるため(多くは69歳まで)、事前に確認しましょう。

年金担保貸付制度は今でも使える?

年金担保貸付制度は2022年3月で新規申込を終了しました。代替として、生活福祉資金貸付制度や、年金受給者向けのカードローンを検討してください。

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※各社の評価は、当サイト独自の「いつのマニースコア」(評価基準と方法論)に基づいています。

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