【借金返済がきつい】経験者471人が教える返済に困った際の対処法も合わせて紹介

【借金返済がきつい】経験者471人が教える返済に困った際の対処法も合わせて紹介

計画的にお金を借りて順調に返済できる人がいる一方で、さまざまな事情から借金の返済に困ってしまう人も少なくありません。

ではどんなときに、借金の返済に困ってしまうのでしょうか。

今回は借金をしたことがある471人にアンケート調査を実施。

「借金の返済に困った原因」について聞き、結果をランキングにまとめました。

調査概要
  • 調査対象:借金をしたことがある人
  • 調査期間:2023年4月8日~12日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:471人(男性288人/女性183人)
  • 回答者の年代:20代 17.0%/30代 34.6%/40代 25.3%/50代 17.2%/60代以上 5.9%
目次

借金の返済に困ったことがある人は62.6%

借金の返済に困った経験の有無

借金をしたことがある471名に「返済に困ったことがあるか」と聞いたところ、「ある」と答えた人が62.6%でした。

「返済期日に間に合いそうにない」「借入金額が多すぎて、返しても返しても減った気がしない」といった経験のある人も多いとわかりました。

お金を借りるときには「返済できる範囲で借りる」のが鉄則です。

しかし、例えば奨学金の場合には「卒業後に十分な収入を得られる職に就けず、返済が苦しい」というケースも考えられます。

借金の返済に困った原因は「収入が減った」

借金の返済に困った原因


続いて「借金の返済に困った原因」を聞きました。

その結果、もっとも多かった原因は「収入が減った(76人)」でした。

2位「あてにしていた収入が入らなかった(53人)」、3位「浪費してしまった(35人)」、4位「金利が高かった(33人)」と続きます。

収入が足りなくて返済に困った人が目立っています。

また返済に困った理由を大きく分けると、「収入が足りない」「支出が多い」「借金が多すぎる」の3パターンに分かれるとわかりました。

「借りた額が多すぎ、さらに収入が減った」など、複数の要因を抱えていた人もいます。

1位 収入が減った

  • 体調不良により仕事の休みが増え、収入が少なくなったときにとても困りました(25歳 女性)
  • 部署異動で年収が下がった(33歳 男性)
  • 夫婦で飲食店を営んでいましたが、夫が病気になって店を開けなくなり収入もなくなったから(42歳 女性)

1位は「収入が減った」でした。

「病気やケガで仕事を休み、収入が減った」「勤務先の業績が悪化して給料が減った」などの回答が寄せられています。

退職や解雇によって収入が激減してしまい、困った人も目立ちました。

傷病手当金や見舞金が出る場合でも、給料よりは少ないため返済に困ると考えられます。

また「時給・日給制」「出来高制」「自営業・フリーランス」で働いていると、体調不良やケガが収入減に直結します。

2位 あてにしていた収入が入らなかった

  • 「来月入りますよ」と言われていたお金が入らなくて、返済できなかった(27歳 女性)
  • あてにしていたボーナスが思ったよりも少なかった(39歳 男性)
  • 取引先からの入金が遅れた(59歳 男性)

2位は「あてにしていた収入が入らなかった」でした。

「ボーナスが思ったより少なかった」「自営業で、取引先からの入金が遅れた」などの回答が寄せられています。

返済に充てようと思っていたお金が入ってこなくて困った人も多いとわかりました。

3位 浪費してしまった

  • 趣味に費やすお金が増えてしまった(22歳 女性)
  • 飲みに行ったり、遊んだりしたことが原因です(38歳 男性)
  • 借金を返済する前に好きなものを買ったから(47歳 男性)

3位は「浪費してしまった」です。

交際費やショッピングにお金を使いすぎて、返済に回すお金がなくなってしまった人も。

お給料や売り上げが入ったら、まず返済に充てるお金を確保してから、残りのお金の使い道を考えるべきでしょう。

4位 金利が高かった

  • 金利が予想以上に高かった(28歳 女性)
  • 金利が高くて自転車操業のようになってしまい、雪だるま式に借金が膨らんでいった(38歳 男性)
  • 金利が高く、元金がなかなか減らない(51歳 男性)

4位は「金利が高かった」でした。

カードローンやキャッシングで借りると、年10~20%程度の利息が発生し、返済総額は借りた金額よりも多くなります。

そのため、予想していたより金利分の負担が重くて困ったという人も。

返済期間が長引くほど返済総額は増えるので、リボ払いの返済を長く続けている人などは「返済しているのになかなか減らない」と感じることも多いでしょう。

また返済を延滞するとペナルティとして「延滞金」が追加され、さらに負担が増えることになります。

5位 借りすぎた

  • 多重債務により返済額が多くなり過ぎた(29歳 男性)
  • 金額が大きくて払いきれない(36歳 男性)
  • 無理な住宅ローンを組み、住宅ローンを返すのがキツくなった(48歳 女性)

「借りすぎた」が5位でした。

「収入に対して借りた額が大きすぎた」「複数社から借り入れて多重債務の状態になった」といった理由から、返済に困った人も多いとわかります。

中には「返済のために新たな借り入れを行った」という人もいました。

確実に返済できる額だけ借りるのが鉄則です。

6位 急な出費があった

  • 予期せぬ出費で、返済分のお金が確保できなかった(38歳 男性)
  • 予定外の出費が重なってしまい、返済が大変だった(48歳 女性)

6位は「急な出費があった」でした。

冠婚葬祭などで返済用のお金を使ってしまい、「返済できない」「返済分のお金が足りない」と困った人も。

予備費がないと、急な出費に対応できないですね。

7位 そもそも生活が苦しい

  • もらってる給料だけでは生活が厳しくてお金を借りたので、返すのにも収入だけでは厳しく、返済に困りました(28歳 女性)
  • そもそも収入自体が不安定だった(35歳 女性)

7位は「そもそも生活が苦しい」でした。

もともとの収入が少なくて生活費のために借金した場合、返済にも行き詰まりやすいでしょう。

きちんと返済していくためには「収入を増やす」か「節約して生活費を減らす」しかありません。

借金の返済に困ったときは「家族・親戚から借りる」が1位

借金の返済に困ったときの対処法


最後に「借金の返済に困ったときの対処法」を聞いたところ、1位は「家族・親戚から借りる(193人)」でした。

2位「働いて収入を増やす(99人)」、3位「金融機関から借りる(88人)」、4位「友人・知人から借りる(46人)」と続きます。

返済に充てるお金を工面する方法として、「借りる」を挙げた人が多数。

とくに金融機関ではなく「家族や友人など身近な人から借りる」と答えた人が多くなっています。

家族や友人から借りれば、無利息で借りられるからでしょう。

また多重債務やすでに借りている額が大きすぎる場合、金融機関からは借りられない状態になっていることも考えられます。

では具体的な回答を紹介します。

1位 家族・親戚から借りる

  • 親に正直に話して、払ってもらった(32歳 女性)
  • 他の金融機関に相談しましたが転職直後だったせいか審査が通らず、姉にお金を借りました(44歳 男性)
  • 両親に頼み込んで、なけなしのヘソクリを借りて返済した。後からキチンと返済しました(54歳 男性)

1位は「家族・親戚から借りる」でした。

お金に困ったときに頼りやすいのは、やはり家族でしょう。

親や兄弟姉妹に頼んだ人が多かったものの、中には「息子に頼んだ」という人もいました。

家族に借りると「金利なしで借りられる」「返済を待ってもらえる」など、融通が利きます。

2位 働いて収入を増やす

  • 職場の出勤時間を増やした(34歳 女性)
  • お金を工面するために、本業とは別にアルバイトをしました(47歳 男性)
  • 仕事のシフトを増やす。またはダブルワークにして収入を確保する(57歳 女性)

2位は「働いて収入を増やす」でした。

収入を増やす方法は「副業」「シフトを増やす」「給料の高い職場に転職する」など。

収入を増やせば返済が順調に進み、場合によっては繰り上げ返済もできるでしょう。

生活費に困って借金した場合、返済後の生活がラクになることも期待できます。

3位 金融機関から借りる

  • 他のカードローンから借りました(37歳 男性)
  • 同じ金融機関で借りて、返済に充てた(48歳 女性)
  • 他の金融機関から借りた(52歳 女性)

3位は「金融機関から借りる」です。

ひとまず金融機関から借りて、返済に充てたという人も。

ただし借金を借金で埋めているに過ぎないので、自転車操業に陥る可能性があります。

「一時的に返済分が足りない」「すぐに返せる」という場合以外は、使わない方がいいでしょう。

4位 友人・知人から借りる

  • 彼氏に借りた(28歳 女性)
  • 親身になってくれる知り合いに相談してみる(30歳 女性)
  • 友人から借りる(54歳 男性)

4位は「友人・知人から借りる」でした。

友人・知人に借りる場合、家族と同様に「利子なし」で借りられることが多いです。

ただし「金の切れ目が縁の切れ目」になることもあるので、誠意をもってお願いし、きちんと返済することが大切。

相手に安心してもらえるよう、借りた履歴を書面やメッセージで残しておくなどの工夫をしましょう。

5位 節約する

  • 生活をとにかく切り詰めた(35歳 女性)
  • 仕事以外では家から出ず、お金を使わないようにしてやり過ごした(40歳 男性)
  • 保険を解約するなど、できる限り支出を切り詰めた(57歳 男性)

「節約する」が5位でした。

節約の方法としては「外出しない」「固定費を見直す」「住みかえる」などが挙げられました。

食費・日用品を節約するのも大切ですが、保険料や通信費などの固定費を見直すと、ぐっと支出が減ることもあります。

格安スマホに変更するなど、手軽な方法から取り組んでみてはいかがでしょうか。

6位 法的手続きをとる

  • 任意整理を行い、返済額を減額して収入に見合った返済を行っている(24歳 女性)
  • 他の金融機関から借りたのち、さらに家計が回らなくなり、債務整理を行った(42歳 男性)
  • 弁護士に相談して、債務整理をしてもらった(60歳 女性)

「法的手続きをとる」が6位でした。

どうしても返済ができなくなり、債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・特定調停)の手続きに至った人も。

債務整理に関する身近な相談窓口としては、「法テラス」や「自治体が行っている無料相談」などがあります。

7位 所有しているものを売る

  • 不用品を店やフリマアプリで売った(35歳 女性)
  • マンションを売却した(40歳 女性)
  • ゲームソフトなど、手持ちのものを売る(50歳 男性)

7位は「所有しているものを売る」でした。

貴金属やゲームのほか、自宅を売った人も。

返済額が膨らんで、日用品を売るだけでは足りなくなった人もいると推測できます。

まとめ

借金返済に困った理由としては、「収入が減った」など収入面の問題を挙げた人が多数。

確実に返済できると思って借りたとしても、「あてにしていたボーナスが少ない」「急に退職することになった」というケースもありえます。

借金する際には、くれぐれも余裕のある返済計画を立てておきたいですね。

返済できなくなった時には、身近に人にお金を借りてしのぐという人が多数でした。

なお、返済期日には間に合わないが入金の目途がついている場合には、債権者に連絡して「返済期日の延長」「返済額の減額」などの交渉も可能です。

誰にも相談できないからと返済に充てるために借り入れを重ねると、債務整理するしかなくなることも。

返済に困ったら、身近な人や自治体の窓口に相談してみることをおすすめします。

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