【FPが監修】審査の甘い消費者金融・銀行カードローンはある?審査通過率アップのコツも公開

審査が甘いカードローンを探していると『中小消費者金融カードローンなら審査が甘い!』といった情報を目にすることはありませんか?

結論から言いますと、審査が甘いカードローンはありません。
しかし、柔軟に対応してくれるカードローンはあります。

カードローンをあつかう金融機関の審査には、各社で共通している審査基準と、各社でそれぞれ異なる独自の審査基準の部分があります。

各社で「共通している審査基準

審査落ちする理由を知り対策することで、全社のカードローン審査を通過しやすくなります。

各社でそれぞれ異なる「独自の審査基準

返済能力を柔軟に審査してくれるカードローンであれば、審査通過の可能性が高まります。

この記事では、審査の甘いカードローンをお探しの人へ向けて、以下の内容を詳しく紹介していきます。

  • カードローン審査が甘い(通りやすい)金融機関はどれ?
  • 審査通過率を高める3つのコツ
  • 審査が甘い(借りやすい)おすすめのカードローン

すでに何社かのカードローンで審査落ちしてしまった人も、これから審査するけど不安がある人も、ぜひ目を通してみてください!

この記事の監修者
國弘泰治さん

國弘泰治(くにひろ・やすはる)氏

FPオフィスALIVE 代表

香川大学大学院地域マネジメント研究科修了、MBA(経営学修士)取得。 FPオフィスALIVE代表。その他の活動に関しては監修(お金に関すること全般)や不動産投資のセミナー講師も行っており、日本学生支援機構(JASSO)のスカラシップアドバイザーも行っている。

目次

審査が甘いカードローンは無いが、審査通過しやすいカードローンはある

カードローンによる貸付は、貸金業法によって返済能力を超えた融資をおこなわないよう厳しく規制されています。

貸金業法(返済能力の調査)

第十三条

貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。

引用元:貸金業法-第十三条(返済能力の調査)

つまり、返済能力を超えても貸すような審査の甘いカードローンはありません。

カードローンの審査に通るか通らないかは、返済能力をどこまで柔軟に審査してくれるかによって各社に違いがあります。

そのため正確には、

  • 審査が甘いカードローンは…ない
  • 柔軟な審査をしてくれるカードローンは…ある

といったイメージになります。

中小消費者金融はカードローン審査が甘いというのは本当?

多くのメディアで『中小消費者金融はカードローン審査が甘い』と言われていますが、厳密には「審査が甘い」のではなく「他と比べて通りやすい」というイメージです。

カードローンをあつかう金融機関は、会社の規模や特徴の違いから以下の3つに大別できます。

  • 銀行カードローン…メガバンクや地方銀行
  • 大手消費者金融…CMでよく見かける大企業
  • 中小消費者金融…大手以外の消費者金融(1600社以上ある)

各金融機関のカードローン審査の甘さ(柔軟さ)を分類すると、以下のようになります。

  • 銀行カードローン…最も厳しい
  • 大手消費者金融…銀行より柔軟
  • 中小消費者金融…大手より柔軟

中小消費者金融は、銀行や大手で審査落ちした人の受け皿のような存在でもあり業者数も多いため、結果として審査に通る人が多く、新規の融資に期待できるということです。

【大手・中小消費者金融・銀行】審査に通りやすい人の特徴を紹介

先ほどのとおり、カードローンをあつかう金融機関を審査が甘い(通りやすい)順に並べると以下のようになります。

  1. …中小消費者金融
  2. …大手消費者金融
  3. …銀行カードローン

それぞれの金融機関の違いをもう少し詳しく見ていきましょう。

特徴の違いから、審査に通りやすい人もそれぞれ異なります。

中小消費者金融の特徴と審査通過しやすい人

中小消費者金融は、もともと銀行や大手から借りられない人をターゲットにしているため、一人一人に対して柔軟な審査をおこないます。

また、銀行や大手と比べて資金力に劣る中小消費者金融は、貸し倒れのリスクに敏感です。

「できれば貸したい」しかし「貸し倒れは避けたい」という理由から、返済能力を丁寧に審査するため、銀行や大手と比べて審査通過できる可能性が高まります。

対面での審査を重視している中小消費者金融もあり、機械による信用調査だけでなく人の判断で返済能力を確認します。

おすすめ・審査通過しやすい人
  • 複数社から借入がある人
  • クレジットやローンの滞納が頻繁にない人

大手消費者金融の特徴と審査通過しやすい人

大手消費者金融とは、CMでおなじみのプロミス・アイフル・アコム・SMBCモビット・レイクの5社のことを指します。

大手消費者金融の簡易診断は数秒で完了するというメリットがあります。

まだ利用したことのない大手消費者金融があれば、webを使った簡易診断で借入可能かどうかを試してみてください。

おすすめ・審査通過しやすい人
  • 消費者金融を利用するのがはじめての人
  • 他社からの借入が少ない人
  • クレジットやローンの滞納がない人

銀行カードローンの特徴と審査通過しやすい人

銀行が取り扱うカードローンは、貸金業法ではなく銀行法で運営されています。

そのため貸金業者に多額の借金がある人でも、銀行カードローンで追加融資を受けられる時代もありました。

しかし、そのような抜け穴を利用した申込者への返済能力を超えた貸付が問題となり、現在では、各銀行が厳格に信用情報の審査をおこなっています。

収入面の審査も厳格になったため、例えば大手消費者金融で審査落ちした人が銀行カードローンの審査を通過するのは、かなり難しいでしょう。

おすすめ・審査通過しやすい人
  • 収入が安定していている人
  • 他社からの借入金額が少ない人

カードローンで必ず審査される3つのこと

カードローンの審査では、各社共通して以下の3つの信用情報を審査します。

  1. 安定した収入があるかどうか
  2. クレジットやローンの滞納がないか
  3. 総量規制に違反しないか

この3つは、返済できるかどうかの重要な見極めポイントということです。

あらかじめ対策を立てられればカードローン審査を通過しやすくなるため、まずは3つのポイントを見ていきましょう。

対策については「カードローンの審査通過率を高める3つのコツ」として次の項目で詳しくお伝えします。

安定した収入があるかどうか

カードローンで借りたお金の返済は、毎月決められた期日に一定金額を入金または引き落としする契約がほとんどです。

そのため、毎月の収入額が大きく変動するなど不安定な場合には「滞納される可能性が高い」と判断され、審査が不利になることがあります。

安定した収入という基準は、アルバイトやパートであっても特定の収入源(同じアルバイト先など)からの給料であれば評価が高くなる傾向にあります。

対して、収入が多くても単発のアルバイトで収入源が毎回異なる場合には「安定していない」と判断され審査が不利になる傾向があります。

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安定した収入がない場合に審査通過率を高めるコツ

クレジットやローンの滞納がないか

カードローンをあつかう金融機関は、信用情報機関を通じて申込者の信用情報をチェックします。

このとき、過去にクレジットやローンの滞納履歴があると「返済が滞る可能性が高い」と判断されて審査に不利に影響します。

滞納履歴として残るデータは、下記のようなものが代表的です。

  • クレジットカードの滞納
  • 分割払いの滞納
  • 貸金業者への返済の滞納
  • 家賃の滞納(保証会社を利用している場合)
  • 奨学金の返還の滞納(3ヶ月以上)

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滞納履歴がある場合に審査通過率を高めるコツ

総量規制に違反しないか

総量規制は、年収の3分の1を超えるお金を借りられないようにする目的で作られた、貸金業法のルールです。

年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。

引用元:日本貸金業協会-総量規制について

すでに年収の年収の3分の1を超える金額を借入している場合には、カードローンの審査に通りません。

貸金業法ではなく銀行法で運営されている銀行カードローンには総量規制のルールはありませんが、自主規制によって年収の3分の1を超える貸付をおこないません。

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総量規制を超えている場合に審査通過率を高めるコツ

カードローンの審査通過率を高める3つのコツ

カードローン会社が共通して審査する3つの項目について、対策方法を紹介します。

下記のいずれかに該当している場合にはチェックしてみてください。

  • 安定した収入がない人
  • クレジットやローンの滞納がある
  • 総量規制をオーバーしている

① 安定した収入がない場合には、収入や雇用情報を正確に提供する

安定した収入がない場合でも、収入の情報提供に協力的な姿勢を示すことでカードローン審査を通過しやすくなります。

まず、過去1年分だけでも収入を正確にさかのぼって提出できるようにしておきましょう。

収入を証明する書類

給料明細・源泉徴収票・給料振込の履歴(通帳のコピー、ネットバンクの入金履歴) など

50万円以下の借入は源泉徴収票の提出を省略できるカードローン会社が多いですが、少額の借入だとしても収入の情報提供に協力的だと審査が有利になります。

また、複数の収入源がある場合には、すべての雇用情報を正確に提出できるようにしておくと有利です。

雇用情報を証明する書類

雇用証明書・就労証明書・勤務証明書 など(会社によって呼び方が異なる)

雇用情報を証明する書類は、アルバイトやパートなど雇用形態に関係なく勤務先に頼めば発行してもらえます。

勤務先の人事担当が作成するケースが多いため、カードローンの審査だと知られたくない場合には「賃貸物件の契約」「保育園の入園」などが理由として使えます。

(雇用証明書が必要な場面は、この他に、転職や住宅ローンの審査などが挙げられます)

なお、現在無職の場合にはアルバイトをするのも有効です。在籍1日目でも審査に通る、通らないが大きく変わります。

クレジットやローンの滞納がある場合には、信用情報の確認と改善をおこなう

まず、信用情報をチェックし、誤った情報がないか確認しましょう。

もし間違いがあれば修正を依頼してください。

信用情報は信用情報機関に登録情報の開示請求をすることで確認できます。

国内で信用情報をあつかう3つの機関

以下のような履歴があると信用情報に傷がつき、カードローン審査で不利になります。

  • クレジットカードの滞納
  • 分割払いの滞納
  • 貸金業者への返済の滞納
  • 家賃の滞納(保証会社を利用している場合)
  • 奨学金の返還の滞納(3ヶ月以上)

現在も滞納中のものがあれば、信用情報を改善するためにすべて整理する必要があります。

滞納した支払いを整理するためにお金を借りたい場合には、次に紹介する「おまとめローン」も検討してみてください。

総量規制をオーバーしている場合には、他の借金を整理する

総量規制に引っかかっている場合や、他の借金を整理したい場合には「おまとめローン」が有効です。

おまとめローンとは、複数社からの借入を一本化するローンのことで、以下のメリットがあります。

おまとめローンのメリット
  • 利用後の金利が、利用前より低くなる
  • 利用後の月々の返済額が、利用前より少なくなる
  • 利用前の担保や保証などの条件が、利用前より厳しくならない

おまとめローンは大手消費者金融で取り扱いがあるほか、おまとめローンを専門で取り扱う中小消費者金融もあります。

おまとめローンを専用で取り扱うおすすめの中小消費者金融

「審査なし」「審査激甘」などのうたい文句に注意!

前述のとおり、カードローン会社は必ず返済能力を審査するため、審査の基準は決して甘くはありません。

それにも関わらず「審査の甘いカードローン」「審査なし」「審査激甘」などの広告をおこなう業者が存在するため、見かけた場合には十分にご注意ください。

”審査が甘い”という表現で広告を行うことは貸金業法第16条で禁止されています。

貸金業法(誇大広告の禁止等)

第十六条

貸金業者は、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、貸付けの利率その他の貸付けの条件について、著しく事実に相違する表示若しくは説明をし、又は実際のものよりも著しく有利であると人を誤認させるような表示若しくは説明をしてはならない。

引用元:貸金業法-第十六条(誇大広告の禁止等)

つまり、『うちのカードローンは審査が甘いですよ』という広告をおこなう業者は、正規の貸金業登録をしていないヤミ金業者ということです。

この他にも、「ソフト闇金」や「個人間融資」といった言葉がありますが、すべてヤミ金業者ですので絶対に関わらないようにしましょう。

正規の貸金業者を装って違法な貸付や取り立てをおこなうヤミ金業者が存在しますので、利用の前に必ず「貸金業登録番号」を確認しましょう。

貸金業登録番号とは以下のようなもので、公式ウェブサイトの下の方に書かれていることが多いです。

貸金業登録番号を「金融庁ウェブサイト」で検索すると、正規の登録をおこなっている貸金業者かどうかわかります。

金融庁ウェブサイト

また、日本貸金業協会ウェブサイトに、業者名・電話番号・住所・FAX番号のいずれかを入力すると、悪質なヤミ金業者を検索することもできます。

日本貸金業協会ウェブサイト

どこからも借りられない場合の手段

柔軟な審査をおこなうカードローン会社でも、無職の場合や、総量規制に違反する場合にはどうしても審査を通過するのが難しくなります。

特に総量規制をオーバーして借りている場合、金利によってどんどん借金が膨れあがってしまうことも考えられます。

解決が難しい場合には、債務整理をおこない借金をリセットすることも検討してみてください。
「自己破産」してすべてを手放さなくても「任意整理」「特定調停」「個人再生」という選択肢があります。

  • 任意整理
    債権者と交渉して、おもに将来利息をカットして元金のみを3〜5年で返済する
    毎月の返済額を下げたい人向け
  • 個人再生
    裁判所に申立てをして、住宅を残しつつ、借金を1/5〜1/10程度に減額する
    住宅を守りながら借金を減額したい人向け
  • 特定調停
    裁判所に申立てをして、おもに将来利息をカットして毎月の返済額を下げる
    法律の専門家に費用を支払う余裕がない人向け
  • 自己破産
    裁判所に申立てをして、財産の一部を処分し、すべての借金を免除する
    全く返済できないときの最終手段

引用元:弁護士法人 響-債務整理

債務整理をする際に過払い金があれば、お金が戻ってくることもあります。

いくら減額できるのか、過払い金を請求できないか、一度弁護士に無料相談してみることをおすすめします。

まとめ

この記事では、審査の甘いカードローンをお探しの人へ向けて、「審査に通りやすい人の特徴」「審査通過率を高める3つのコツ」を紹介しました。

繰り返しになりますが、「審査が甘いカードローン」という表現で自社を広告している業者には十分にご注意ください。

誇大広告は貸金業法で禁止されているため、違反している業者はヤミ金の可能性が非常に高いです。

カードローンの審査に何度か落ちてしまっている人は、下記の3つのポイントを押さえて、新規のカードローンに申し込んでみてください。

審査通過率を高める3つのコツ
  • 安定した収入がない場合
    →収入や雇用情報を正確に提供する
  • クレジットやローンの滞納がある場合
    →信用情報の確認と改善をおこなう(おまとめローンもおすすめ)
  • 総量規制をオーバーしている場合
    →他の借金を整理する(おまとめローンもおすすめ)

この記事の内容が、カードローン審査通過のお手伝いになりますと幸いです。

この記事の監修FPのコメント

國弘泰治さん
名前國弘泰治(くにひろ・やすはる)
所属FPオフィスALIVE 代表
URLhttps://fp-office-alive.amebaownd.com/
サイトfacebook:https://www.facebook.com/yasuharu.kunihiro/
Twitter:https://mobile.twitter.com/yasugashira
監修FPのコメント

消費者金融のCMで「ご利用は計画的に」とあります。 例えば、5年後の旅行を海外にするとしましょう。自己資金があと少し足りないとなれば何年後かに延期するかクレジット カードもしくは銀行もしくは消費者金融のカードローンなどで賄わなければなりません。 お金はどこでも借りれば良いのでなく、「適法な金利はどのくらいなのか?」「自分の年収ならどのくらい借りれるのか」「闇金や街金ではないか」など色々と指標が出てきますので引っかからないためにもこのポイントを意識するようお願いします。

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