法人クレジットカードは、業務が楽になったり、ステータスをアピールできたりと、ビジネス面でのメリットがたくさんあるので、社長さんや個人事業主の方ならぜひ1枚持っておきたいですよね。
でも、「どれを選べばいいのか分からない」「審査が面倒そうで…」という人は少なくありません。
ここでは、法人クレジットカードを考えている人へ向けて
- 最新のおすすめ比較ランキング(年会費無料・ポイント還元・特典サービス)
- 審査基準と審査の流れ、用意する書類
- 審査通過の確率をアップする方法
などの情報について解説しています。
開業したばかりの法人や中小企業、個人事業主が作れるカードもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
法人クレジットカードおすすめ比較ランキング
まずは、ビジネスシーンで役立つ特典満載で、多くの支持を得ているおすすめの人気カードをランキング形式で紹介します。
どのカードを作ろうか迷った時は、以下で紹介している法人用クレジットカードを作っておけばまず間違いないので、ぜひ参考にしてみてください。
第1位 アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
おすすめの人気クレジットカードランキング第1位は、「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」です。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、ステータスが高いゴールドカードにも関わらず、意外と簡単に作れることが特徴。利用者の中には設立して間もない法人・個人事業主も多く、たくさんの支持を得ています。
年会費は税抜き31,000円と安いわけではないですが、その分、
- 空港ラウンジ利用
- 手荷物無料宅配
- 会食接待の予約サポート
- 国内航空機遅延・手荷物紛失補償
といった、ゴールドカードならではの豪華な特典も付帯。多くの人におすすめできるクレジットカードです。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
第2位 アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
おすすめの人気クレジットカードランキング第2位は、「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード」です。
こちらは上記で紹介したカードと同じく、アメックスが発行しているカード。75,000以上の契約施設が優待料金で利用できる福利厚生プログラム「クラブオフ」会員に無料でなれるのが特徴です。
さらに、空港ラウンジ利用や手荷物無料宅配、国内海外旅行保険など、出張に役立つサービスが豊富なので、特に出張の頻度が高い方にはおすすめですよ。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
第3位 三井住友ビジネスカード for Owners(クラシックカード)
おすすめの人気クレジットカードランキング第3位は、「三井住友ビジネスカード for Owners(クラシックカード)」です。
三井住友ビジネスカード for Ownersは、申し込みが簡単なのが特徴。登記簿謄本や決算書の提出を不要としており、基本的には代表者の本人確認書類だけで申し込むことができます。
また、税抜き1,250円という安い年会費にも関わらず、国内海外旅行保険、航空券チケットレス発券サービスなど、出張の際に活用できそうな特典も満載です。
三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)
法人クレジットカードとは
法人クレジットカードとは、会社や個人事業主などを対象にしたクレジットカードのことでして、主に以下のような特徴を持っています。
- 名義は個人名義
- 社員用に追加カードを発行できる
- 利用の際はカード記載の個人名をサイン
- 引き落とし口座として法人名義口座を指定できる
- 個人カードよりも限度額が多い
特に大きな特徴が、社員にカードを発行できるという部分。クレジットカード会社によって発行できる枚数の上限は異なりますが、上限までなら何枚でも発行することができます。
法人カードには2種類ある
法人カードは、中小企業や個人事業主向けの「ビジネスカード」と、大手企業向けの「コーポレートカード」の2種類に分かれています。
とはいえ、呼び方以外に明確な違いはなく、クレジットカード会社によっても「ビジネスカード」と「コーポレートカード」の区別の仕方は異なります。
なので、「個人事業主だからコーポレートカードには申し込めない」「大手なのでビジネスカードには申し込めない」というようなことはありません。
基本的には業務形態や規模に関わらず、好きな法人カードに申し込んでOKです。
法人カードを利用するメリット
法人カードは年会費が高いケースが多いなどのデメリットもありますが、その分利用するメリットのほうが遥かに上回ります。
ちなみに、法人カードを利用することで得られるメリットは以下の通り。
- 仕事用と個人用で支払いをきっちり分けられる
- 経理業務を効率化できる
- キャッシュフローの改善に役立つ
- ビジネス向け付帯サービスが付いている
- ステータスカードを持つことで信頼を得られる
細かいメリットは他にもたくさんありますが、ここではひとまず代表的なメリットを詳しく紹介したいと思います。
仕事用と個人用で支払いをきっちり分けられる
仕事とプライベートで同じクレジットカードを使っていると、後になって明細を見ても、仕事のための支払いなのかそうでないのかが曖昧になってしまうことがあります。
ただ、法人用カードを一枚作っておけば、支払いの用途を完全に分けることができるので、支出の管理をかなり楽にすることができます。
経理業務を効率化できる
クレジットカード会社から発行される明細書で、そのまま経費の申請をすることができるので、経費の管理などの事務処理を減らすことができます。
事務処理の作業が減れば、その分業務の効率化も図れるのでいいことづくめです。
ただし、クレジットカード会社から発行される明細書は領収書として利用できないので、注意しましょう。
キャッシュフローの改善に役立つ
支払日を統一することができるので、資金繰りの計画も立てやすくなりますし、カード決済することで支払いを先延ばしにできるので、急な取引にも対応可能です。
結果的には、キャッシュフローの改善にも繋がります。
ビジネス向け付帯サービスが付いている
ほとんどの法人カードは、ビジネスで役立つ様々な特典が付帯しています。
例えばですが、以下のような特典は大半の法人カードに付帯していますね。
- 飛行機や新幹線の手配を代行
- クラウド型経理精算ソフトサービスと連動
- 複数枚のETCカードを発行
- 出張に役立つ海外旅行損害保険
- 飲食費優待やスポーツクラブ優待
ステータスカードを持つことで信頼を得られる
ゴールドカードやプラチナカードなどの、ステータスが高いカードを持っていることで、取引先への印象がよくなるケースもあります。
もちろん、ゴールドカードやプラチナカードは年会費が高いことも多いですが、「持っているだけである程度の信頼を得られる」と考えると、ステータスの高いカードを持つメリットは大きいです。
法人クレジットカードの比較ポイント
法人カードを選ぶ際は失敗しないためにも、実際の利用シーンを想定して比較することが大切です。
特に重要な比較ポイントを以下で紹介するので、「自分に合ったカードを作りたい」という方は、参考にしてみてください。
追加カードは何枚必要か?
カード会社によって発行可能な追加カードの上限は異なるので、追加カードの必要枚数によっては選ぶカードも必然的に変わってきます。
また、場合によっては、そもそも追加カードの発行に対応していないケースもあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
ちなみに、追加カードがたくさん必要な場合は、年会費が高くついてしまうこともあるので、追加カードの年会費は忘れずにチェックしておいてくださいね。
見込まれる利用金額はいくらか?
当然ですが、法人カードには利用上限額があり、それぞれのカード会社によって異なります。
なので、自分が実際にカードを使って決済するであろう金額をしっかり把握した上で、その金額よりも上限額が大きいカードを選ぶようにしましょう。
何の支払いに利用するのか?
出張、接待、高速・ガソリン代の支払いなど、何の支払いに利用するのかによっても選択するべきカードは異なります。
例えば出張が多いなら、保険が充実しているカードを選ぶと保険料を抑えることができますし、車での移動が多い場合はガソリン代が割引になるカードを選ぶなど、自分の用途に合ったカードを選びましょう。
お得な付帯サービス
法人カードには、ビジネスに有利な様々な特典がついています。
例えば、
- スポーツクラブやレジャー施設の優待など福利厚生に利用できるサービス
- カードで買った品物にショッピング保険が付けられる
- 法律相談ができるサービス
などですね。内容はカード会社によって本当に様々なので、自分に合った付帯サービスがついているカードを選ぶようにしましょう。
ポイント・マイル
カードを利用して貯まったポイントやマイルを支払いに使うことで、経費の削減をすることもできます。
正直、法人カードは個人向けのクレジットカードよりも還元率が低いケースがほとんどですが、利用金額が大きくなりがちな法人カードではそこまで気になりません。
利用金額が大きい分、たくさんのポイントやマイルを貰うことができるので、ぜひ有効活用しましょう。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
年会費
法人カードは、個人向けのクレジットカードよりも年会費が高め。年会費の金額は重要な比較ポイントになります。
また、「年会費にお金をかけたくない」という場合、とりあえず年会費無料のカードに申し込む方が多いですが、これはあまりおすすめしません。
というのも、年会費は経費として計上することができますし、「年間◯万円以上利用すると半額」などの割引も多く、何より付帯特典が豪華。基本的には、年会費以上のリターンを得られるケースが多いです。
そのため、法人カードを比較する際は「年会費の料金」そのものよりも、「付帯特典の内容で年会費以上のリターンが得られるかどうか」を重視することをおすすめします。
三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)
ステータス
クレジットカードには、「一般カード」「ゴールドカード」「プラチナカード」というステータスの種類があります。
ステータスが高ければ高いほど、限度額が高く、付帯サービスが充実しており、取引先の印象も違ってくるので、ステータスが気になる方は検討してみるのもいいかもしれません。
ちなみに基本的には、追加カードでも同じ内容の付帯サービスを受けることが可能です。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
法人クレジットカードの審査の流れ
法人カードの審査の流れは、個人向けのクレジットカードに申し込んだ際とは若干流れが異なりまして、大半の場合は以下のような流れになります。
- 申し込み
- 送られてくる入会申込書へ署名捺印し、必要書類と一緒に返送する
- 審査通過後カードが発行される
審査の際には書類のやり取りが発生するので、面倒に感じる方もいるかもしれませんが、申し込み自体はインターネットから申し込めるので簡単です。
ちなみに、申し込んでから実際に手元にカードが届くまでには、大体2〜4週間ほど。スムーズに発行するためにも、事前に必要書類と引き落とし用の口座を用意しておきましょう。
必要書類
カード会社によって若干異なりますが、基本的には申し込みの際に以下の3つの書類の提出が求められます。
- 申込書
- 登記簿謄本 または 印鑑証明書
- 代表者の本人確認書類(運転免許証、パスポートなどのコピー)
この他に、法人の確認書類(現在事項全部証明書、履歴事項全部証明書など)が必要な場合もありますが、申込書と代表者の本人確認書類の2点だけでOKというカード会社も。
このように、カード会社によって必要な書類は異なる場合もあるので、気になるカードがあれば、あらかじめ必要な書類を確認しておきましょう。
審査基準
一般的には、設立時期や決算状況、代表者の信用力などが審査の際に重要視されると言われています。
また、設立したばかりの個人事業主でも審査に通過できるか気になるところですが、
- 三井住友ビジネスカード for Owners(クラシックカード)
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
などのカードであれば、設立1年未満でも審査に通過できるので安心してください。
ちなみに、審査の際は決算書の提出を不要としているケースも多いです。
審査通過のポイント
法人カードの審査に通過する可能性を少しでも上げるためには、以下の3点を意識するようにするのがおすすめです。
- 事業用の固定電話を用意する
- 税務署に開業届を提出する
- 個人のクレジットカードやローンの支払いを延滞しない
特に個人事業主の場合は、「固定電話を用意していない」「開業届を提出していない」という方も多いかと思いますので、法人カードに申し込む前に対策しておきましょう。
ちなみに固定電話に関しては、050から始まるIP電話の番号を用意するだけでもOKです。
法人クレジットカードまとめ
今回は法人用のクレジットカードについて詳しく紹介しました。以下まとめです。
- 一番おすすめの法人カードは「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」
- 法人クレジットカードとは、会社や個人事業主などを対象にしたクレジットカードのこと
- 法人カードを作る前に自分の利用シーンを想定し、比較することが大切
- カード会社によっては、設立したばかりの個人事業主でも審査に通過できる
法人カードを作るメリットはたくさんありますが、カード会社によっても特典などは異なるので、場合によってはメリットを活かしきれないこともあります。
そうならないためにも、法人カードを検討する際は、自分の使用用途に合っているかどうかをしっかり見極めることが大切です。