デビットカードは、わざわざ現金を引き出す必要がなく、即時口座引落だから使い過ぎる心配もありません。
さらに、ポイントやキャッシュバック還元で現金払いより断然お得です!
でも、使い方がよく分からないという人も少なくありません。
この記事では、これからデビットカードを使おうとしている方に向けて、
- デビットカードの基本的な使い方
- コンビニやネット通販など利用シーン別に分かりやすく解説!
- 利用する際に知っておきたい注意点
など、日常の買い物だけではなく海外で利用する方にも役立つ情報を紹介しています。
使い方を知らずに恥をかいたり、困ることがないように最後まで目を通してみてくださいね!
楽天銀行 JCBデビットカード
このページの目次
デビットカードの基本的なしくみと使い方
デビットカードは、カードを利用したタイミングで預金口座から利用額が即引落されます。そのため、現金を持ち運ぶ必要もなく、口座即引落しなので使いすぎる心配もありません。
デビットカードは、カード会社独自のポイント制度が導入されていることが多く、ただ現金で支払うよりもお得に決済ができます。
さらに、消費税が10%に引き上げされたと同時に、経済産業省において「キャッシュレス・ポイント還元事業」がスタートしました。
これは、デビットカードなどのキャッシュレス決済をした金額の最大5%が消費者に還元される事業で、例えば1万円をデビットカードで決済したら翌月、5%の500円が口座に変換されます。
キャッシュレス決済がお得なので、昨今ではデビットカードの利用者も急増しています。
デビットカードの使い方は簡単。基本的にクレジットカードと使い方は同じで、カードを提示するだけです。ここからは、デビットカードについて詳しく紐解いていきましょう。
クレジットカードやプリペイドカードとの違い
クレジットカードとデビットカードの違いは、利用代金を支払うタイミングです。
デビットカード | カード利用と同時に、”即”口座から引落し。 |
---|---|
クレジットカード | 利用してから1~2ヶ月後に口座から引落し。 |
プリペイドカード | 事前に現金をチャージ。チャージした金額を上限として利用可能。 |
デビットカードは、利用したタイミングで口座から即引落されますので、カード会社は支払い能力を審査する必要はありません。したがって、誰でも簡単に作ることができるカードです。
対してクレジットカードは、「カードを利用した日の翌月25日に引落し」のように、一時的にカード会社が利用額を肩代わりして、後々利用者に請求するという仕組みです。
カード会社としては、肩代わりした決済を回収できないリスクが伴いますから、クレジットカード発行には審査が必要になります。つまり誰でも発行できるわけではないのです。
プリペイドカードは昔からあるように、事前に現金をチャージしておき、チャージ金額を上限として利用することができます。
デビットカード・プリペイドカードの決済回数は、1回のみ。クレジットカードは、規定の分割回数やリボ払いなどを選ぶことが可能です。
デビット・プリペイドは、審査がないので、返済遅延や自己破産などをし、いわゆる「ブラック」の方でも利用できるカードです。審査が不安な方はデビットカードなら安心して発行することができます。
デビットカードが使える店・場所
デビットカードには、「J-Debit」と「国際ブランドデビット」の2種類存在します。1つ1つ詳しく見ていきましょう。
キャッシュカードをそのままデビット利用できる「J-Debit」
J-Debitとは、銀行のキャッシュカードをそのままデビットカードとして利用できるカードのことです。原則申込不要で、今あなたの財布の中に入っているキャッシュカードですぐに決済可能です。
1,700以上の銀行や信用金庫などで発行されたキャッシュカードは、このJ-Debit機能が付いており、全国45万ヶ所の加盟店で利用することができます。現在あなたが持っているキャッシュカードも、J-Debit機能が付いている可能性が高いでしょう。
J-Debitが使える店や対応のキャッシュカードについては、J-Debitナビの公式サイトをご覧ください。
日本電子決済推進機構 J-Debitナビ:http://jdebit.jp/pc/
国際ブランド付きデビットカード
もう1つのデビットカードは、VISAやJCBなどの決済ブランドが付いているカードです。
国際決済ブランドが付いているデビットカードなら、加盟店であればどこでも利用することができます。ネット通販の支払いから、海外ATMでの現地通貨引き出しまで可能です。
J-Debitの場合は国内だけしか使えませんでしたが、国際ブランド付きカードは世界中どこでも使うことができます。
次に、各カード会社ごとに対応している国際決済ブランドの一例をご紹介しましょう。
デビットカード | 国際ブランド |
---|---|
楽天銀行デビットカード | VISA・JCB |
セブン銀行デビット付きキャッシュカード | JCB |
みずほ銀行みずほJCBデビット | JCB |
三菱UFJ銀行 | VISA・JCB |
三井住友 | VISA |
りそな銀行 | VISA |
ソニー銀行 | VISA |
ゆうちょ銀行 | VISA |
スルガ銀行 | VISA |
イオン銀行 | VISA・JCB |
住信SBIネット銀行 | VISA・Mastercard |
ジャパンネット銀行 | VISA |
じぶん銀行 | JCB |
デビットカードに付いている国際ブランドマークがある店舗で利用することができます。例えば、楽天銀行デビットカードで、VISAで発行すれば、VISA加盟店で利用することができます。
VISAは、世界加盟店数NO.1ですからVISAで発行しておけばまず使えないお店はなく安心でしょう。
ここからは、様々な場所でのデビットの使い方をご紹介します。
デビットカードの使い方①コンビニや店頭レジ
コンビニやスーパーなどの店舗で利用する場合には、カードを提示して「1回払いで」と伝えましょう。そのあと、暗証番号を求められれば入力して「確定」を押しましょう。サインを求められれば、日本語・英語どちらでも構いませんので丁寧にサインしてください。
コンビニなどの利用の場合には暗証番号やサインは省略され、スキャンだけで済むこともあるでしょう。
海外で利用する際も基本的に同じですが、1点注意があります。海外では、カード裏面にサインがないと利用できませんので注意してください。
又、サインを求められた場合に、カード裏面に記載されているサインと同じサインをする必要があります。もしカード裏面が日本語でサインしてあるのに、その場でのサインを英語でした場合、決済拒否されてしまいますので注意しましょう。
デビットカードの使い方②オンラインショッピング
楽天市場やAmazonなど、ネットショップで通販する際には、お持ちのカードに記載されている決済ブランドが利用できるか確認しましょう。
国内においては、VISA、Mastercard、JCBであればほとんどのネットショップで利用することができるでしょう。
カード決済する場合には「一括払い」を選択してください。デビットカードは一括払いしかできませんので、分割を選ぶと決済エラーとなります。
その後は、カード番号・有効期限・セキュリティー番号・名前を順次入力して決済を進めてください。
ネットショップにとっては、VISAのVisa認証サービスやJCBのJ/Secure(ジェイセキュア)の本人確認システムが導入されている場合があります。表示されたら画面の指示に従って暗証番号を入力してください。
全ての入力が完了したら決済確定ボタンを押しましょう。決済確認中は、数十秒程度時間がかかる場合があります。
押せてなかったのか..と再度決済確定ボタンを押すと、二重決済になったり、決済エラーになりますので、決済が完了するまで待ちましょう。
デビットカードの使い方③ATM
デビットカードを使ってATMから現金の入出金もすることができます。
VISAはVISAまたはPlusマーク、JCBはJCBやCirrusのマークがついたATMで利用することが可能です。
もちろん海外でも利用可能で、海外ATMで上記マークが付いていれば、現地通貨を引き出すこともできます。海外ATMにデビットカードを挿入すると言語選択の画面になるので、JAPANを選択しましょう。すると日本語案内でATMが利用可能になります。
画面メニューから引き出しを選択して金額を入力すると現地通貨に換金されて引き出すことができます。
※海外では、入金と残高照会は出来ませんので注意してください。
海外ATMにおいては、カード会社の引き出し手数料は無料ですが、海外ATM独自の手数料が発生する場合があります。
デビッドカードの使い方で気をつけること
デビットカードを利用する上で気をつけるべき4つのポイントをご紹介しましょう。
支払いは「カード1回払いで」と伝える
デビットカード利用時に、店員にカードを差し出す際には「カード1回払い」と伝えましょう。何故なら、J-Debitと勘違いされる可能性があるからです。
国際ブランド付きデビットカードとJ-Debitの決済方法は異なるので、明確に伝えることが大切です。
又、デビットカードは一括払いしか出来ませんので、分割払いやリボ払いと伝えても一括決済になりますので残高には注意しましょう。
分割やリボ払いで決済したい場合には、クレジットカードを利用しましょう。
「クレジットカードは、審査に落ちて作れませんでした…。」
という方には、柔軟な審査でカード発行してくれる「ライフカード(デポジット)」がおすすめです。
ライフカード(デポジット)
どうしてもクレジットカードが作りたい方は、デポジット制クレジットカードの「ライフカード」がおすすめです!
予め保証金(デポジット)を納めることで、デポジット金額を上限としてクレジットカードとして利用できます。デビットカードでは決済できない、ECショッピングや店舗での買物、公共料金の支払いなどにも利用できます。
過去に返済遅延や自己破産など「金融事故」を起こしていても柔軟な審査で対応してくれます。
キャッシュカード一体型は入れる方向に注意
キャッシュカードとデビット機能が一体になっているカードの場合は、挿入方向に注意しましょう。

デビットカードを利用したい場合には、「デビットの利用」といった文言が記載されている方向から挿入してください。
ATMでキャッシュカード機能として現金を入出金したい場合は「キャッシュカードのご利用」から挿入しましょう。
キャッシュカードを利用したいのに、デビット機能の方向から挿入するとエラーになり、「あれ?メンテナンスの時間なのかな?」と勘違いする可能性があります。
暗証番号を忘れた!確認方法は?
デビットカード利用時に暗証番号を入力することがありますが、一定数間違えると利用がロックされてしまいます。大抵は3回間違えるとロックがかかります。
万が一暗証番号を忘れてしまった場合は、ヘルプデスクに電話したり、会員サイトから暗証番号再発行の申込を行いましょう。
ほとんどのケースでは、新しい暗証番号が郵送で送られてきます。場合によっては、暗証番号再発行ではなく、カード自体が再発行になる可能性もあるので、パスワードは忘れないようにしっかり管理しておきましょう。
デビットカードは未成年でも使える?
デビットカードは審査がありませんので、15歳~16歳から利用することができます。ゆうちょのデビットカードに至っては12歳から利用することが可能。
子どもに現金を持たせるのが心配という方にもデビットカードはおすすめです。
- 12歳から利用できる!(小学生除く)
- プリペイドカードとしても使える!
- Webから簡単申込!
ゆうちょ銀行Visaデビットカードは、小学生を除く12歳以上のお子様でも持てるデビットカードです。口座に入っている金額までしか使うことができませんので、使いすぎの心配がありません。
事前にチャージした金額の範囲内で利用できるプリペイド機能として利用することも可能!WEBから申込可能で、1週間程で自宅に郵送されてきます。
VISAバンドルカードは、本人確認不要で誰でも利用することができるプリペイドカードです。専用アプリから申し込めば1分でバーチャルカードが発行可能。チャージ後、すぐにネットショップで利用することができます。
リアルカードを発行すれば、海外を含むVISA対応の店舗で利用することが可能です。万が一カードを紛失しても、アプリからいつでも利用停止・利用再開が可能なので安心です。
デビットカードの使い方まとめ
デビットカードを持っていれば、わざわざ現金を持ち歩くことなく決済可能です。レジ前で小銭をかちゃかちゃ探しながら支払う時代は終わりつつあります。
即口座引落なので使いすぎ対策にもなる上に、ポイントやキャッシュバック制度も充実していますので利用しない手はないです。年会費は無料のものがほとんどですから維持コストの心配もありません。
まだデビットカードを持っていない方は、最低でも1枚は作っておきましょう!